炭素循環農法の講演会に行ってきました その2

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去る2014年4月20日に南城市の農村環境改善センターで開催された「炭素循環農法 入門」講演会の私的まとめの2本目です。

■作物の根の深さ
慣行農法では20cmほどしか根が張っていない。それでも十分な栄養素を肥料から吸収できる。
しかし炭素循環農法では肥料を与えないため、作物自らが栄養分を探しまわるので根が2-3mも成長する。
広範囲から栄養分を少しずつ摂取するので、土から養分が枯渇することはない。

■土壌中から肥料分が無くなるまでの期間
肥料の窒素分が害虫や病気を呼び寄せてしまう。
麦やトウモロコシなどのイネ科の作物を育てることで、土壌中から窒素が抜けるという。
おまけにイネ科植物は成長すると根を深く延ばすので土を耕してくれるが、収穫できるかは期待しないほうが良い。
耕作放棄地は5年以上は放置されたところでないと肥料分が抜けていないらしい。

■窒素分の多い季節、少ない季節
春は土壌中に窒素分が多く含まれていて、土が腐りやすい。一方土壌の窒素分が少ない季節は秋。
土に木片やチップを混ぜ込む場合、春は酸素に触れやすいよう浅めに混ぜる。秋は深く混ぜても良い。
ただし土壌中から十分に窒素分が抜けていないと、これらが腐ってしまうので注意。

■炭素循環農法は自然ではない
自然とは、管理されていない山のような状態である。
畑を山と同じ状態にすると、山と同じ量しか収穫できない。
山で営まれている自然の循環を、人間が必要なぶんだけ手を加えて、効率良い循環システムを作ってあげる。
微生物が生きやすい仕組みを上手に作ることで、肥料を使わず作物が丈夫に育つ環境ができあがる。
微生物や作物は自然が勝手に作ってくれる。人間はその手助けをするだけ。
無肥料・無農薬による栽培は、作物を野生化させることではない。

まだ続きます。
前の記事にも書きましたが、これは自分のための備忘録。僕の理解不足のため間違えている内容があるかも知れませんよ。

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