昨年(2016年)から続いている、JAおきなわ西原支店青壮年部の食育活動。前回子供たちに体験してもらった植付け作業から約4か月が経過。
この4か月の間、青壮年部のメンバーは曜日ごとに担当を決め、朝夕の1日2回に分けて水撒きをしてきました。
子供たちを収穫体験に迎え入れる準備
こちらはジャガイモが植わっている畝。西原町は粘土質のジャーガル土のため土が若干硬く、子供たちの力では芋を掘り起こすことが困難です。
なので事前にスコップで土を起こし、小さな力でも掘れるよう準備をしておきます。
ムラサキカタバミの間にチラリと見えるジャガイモ。この周りを掘るといくつかイモが見つかるよという合図です。
こちらはトウモロコシの先端。よーく見るとタイワンキドクガの幼虫が張り付いています。この毛虫に刺されてしまうと蕁麻疹のような症状が肌に広がり、2週間もの長きに渡り苦しめられます。
子供たちに被害があってはいけませんので、トウモロコシの先端や葉の表裏、周りに生えている雑草も入念に確認し、見つけ次第捕殺します。
この甲斐あってか、子供たちはタイワンキドクガに刺されることはありませんでした。
収穫体験のスタート
圃場に子供たちが集まり、収穫方法の説明が始まります。しかし写真の奥ではまだジャガイモの土起こし作業が終わりません(汗)
トウモロコシの収獲体験
トウモロコシの収穫体験です。この畝にはカメノコテントウがたくさん住んでいて、それを見つけた子供たちの歓声があちこちから聞こえてきました。
トウモロコシの収獲は手でポキポキ折る簡単な作業なのですが、子供には力のいる作業だったようで、両手でトウモロコシを持ち、全体重をつかって枝を折っていました。
ジャガイモの収穫体験
掘りやすくするよう、あらかじめ土を起こしておいたジャガイモ。しかし子供たちにとって土は固く重く、なかなか掘り出すことができませんでした。
事前にもっと時間をかけ、土を柔らかくしてあげる必要がありましたね。
または事前の掘取機で収獲したあと、機械で柔らかく耕された場所に埋めなおす作業が必要だったかもしれません。
タマネギの収穫体験
タマネギの収獲は子供たちにとって一番簡単な作業。葉を両手で持ち引き抜くだけですからね。今日の作業の中で一番盛り上がっていました。
食育活動の収穫体験を終えて
総勢50名ほどの参加で、かなりの量を収獲することができました。この野菜は学童保育所に届けられ、子供たちの家庭へと持ち帰ってもらいます。
これを機会に野菜をもっと好きになり、畑への興味を持ってもらえるといいですね。
今回の食育活動は、様々な方々の協力を得て実現に至ったようです。
・地主の好意による圃場の無償提供。
・西原町の予算約6万円を使った種苗購入費。
・JAおきなわ西原支店青壮年部メンバーの、設備や資材持ち込みなどの献身的な活動。
しかし僕はといえば、先輩方の見よう見まねで後ろを着いて行くことがやっと。今はまだ不慣れですが、このような体験を重ねて、いつかは自分が主催する農業イベントが開けるといいなと考えています。何年後になるのかは不明ですが…。