新規就農者は農地を借りられない日本しね

ひとりごと

2016/12/04 23:20 追記
新規就農者は農地を借りられない。ではなく、未経験者や経験の浅い人は農地を借りられない。という表現のほうが正しかったです。
訂正記事を公開しました。

以下にオリジナル記事を残していますが、「新規就農者」の部分は「未経験者や経験の浅い人」に置き換えて読んでください。
追記は以上。

流行語大賞に乗っかりましたよ、はい

メディアで話題のユーキャン新語・流行語大賞に乗っかって過激なタイトルを付けましたが、ホントその通りなのです。
何が新規就農者を応援します!だ。新規就農者は農地を借りられないじゃないか。日本しね!
と、いつか誰かが叫びそうな状況ですよマジで。

荒っぽく始まった今回の記事。
最初にフォローしておきますが、結論としては「今できることをコツコツやってゆくしかない」です。ちょっとネガティブな表現がこの記事のあちこちに出てきますが、どうかご容赦くださいね。

新規就農者に土地を貸さない

新規就農者。親の農地を引き継ぐ予定の「後継者」は問題なく就農できるでしょうが、現在農地を持っておらず、これから新たに農地を探そうという新規就農者は、農地を借りることはできません。
農業委員会も、農地中間管理機構も、県も、市町村も、JAも、新規就農者に対しては誰も農地を貸してくれません。
建前では新規就農者を募集します!応援します!とか言っているけど、誰も農地を貸してくれませんし、つまりはパッと出の新規就農者は自営農業を開始することができません。永遠に。

僕がいま使っている農地は僕に利用権設定されている場所ではありません。つまり僕の農地ではなく、他人の農地を使わせてもらっている状態。ヤミ耕作とも言われそうですが、実践研修としてこの農地を使わせてもらっています。
しかしいつ出て行けと言われても、誰も守ってくれない立場です。(研修先との信頼関係があると思うので、このような事はないと信じていますが…汗)

農地を集積し希望者に貸し出す団体が2つある

農地の賃貸借を円滑におこなうために2つの団体が存在しています。

  • 農地中間管理機構
  • 農地利用集積円滑化団体

でもぶっちゃけ、彼らは新規就農者のことは応援していません。
この2団体は、耕作が放棄されて荒れ放題の土地、いわゆる耕作放棄地を有効活用する対策として、「地主」と「農地を探している人」の間に立って、農地の賃貸契約を助けてくれる存在です。
しかし「農地を探している人」の部分に、新規就農者を排他する構造が隠れているのです。

新規就農者を排他する構造

「農地を探している人」は、上記2団体にそれぞれ農地希望者として登録する必要があります。
そして団体は、農地希望者に対してそれぞれ点数を付け、点数の多い希望者から順番に農地を紹介してゆくのです。
この点数の付け方は公開されておらず風の噂で聞いた内容なのですが、以下に該当する者に対して加点していくようです。

  • 認定農業者である者
  • 認定新規就農者である者
  • 指導農業士である者
  • 青年農業士である者
  • 地域の生産者団体や部会に所属し、活動している者
  • 認定農業者や指導農業士など、技術と信頼のある農業者の元で研修実績等がある者

など、
持ち点の多い人から順に希望者リストが作られ、農業経験のない新規就農希望者はリストの最下部に位置付けられます。
点数の多い人は農業に対する知識や経験があると見なされるので、貸した農地を有効に活用することができますよね。なので各団体は優先して農地を紹介してゆきます。

新規就農者は実績がないので優先順位が最下位

一方、点数の少ない、または点数がゼロの新規就農者は、リストの最下部に名前があるので農地を紹介してもらえる可能性は事実上ありません。
もし仮に農地を紹介される事があったとしても、リスト上位の人たちがみな紹介を断った、めっちゃ条件の悪い場所を紹介されるでしょう。日当たりや水はけが極端に悪い。地形上、機械を入れられないない。水を確保できない。など。

新規就農者はこう見られている

新規就農者という立場は、このように見られています。
もし農地を貸したとしても、農業技術がなく、台風が1発当たったら作物が全滅して目当ての売上がゼロ。
しかし生活費を稼がないといけないから、どこかで就職またはアルバイトをする必要がある。
アルバイトに忙しく畑に行く時間がないので農地は荒れ放題。結局、農家になることを諦めて再就職。引き続き農地は荒れ放題。
という悪い前例が多数あるようで、新規就農者はコレと同じ道を辿ってしまうというリスクが潜在している。
と勝手に決めつけられちゃっているのです。

この新規参入障壁がある現状をもどかしく思っている各団体の担当者もいますが、担当者レベルの声ではこのルールを変えることはできないようなのです。

結論。それでもコツコツやってゆくしかない

僕も新規就農者であり、自分の農地を持っていません。ずっと農地を探しています。ホントにホントに、長らく農地を探し続けているんですよマジで。
新規就農相談会でも相談したし、町役場に行って相談したし、農業委員、JAの支店長、県庁にも相談に行ったことがあります。次は農水省に行けってか!ぐぬぬぬー!

このような現実から、新規就農者は農地を借りることができません。
「新規就農を応援します!」とはよく見聞きする綺麗な言葉ですが、新たに農地を借りて独立就農する人に対しては誰も応援してくれません。
自営で農業したいけど農地借りれない。日本しね!

と叫んで走り回りたいところですが、じゃあどうすれば農業委員会や2団体からの信頼を得られるのか。何をどのようにアピールしてゆけば良いのかを考え、思いついたことをコツコツ実行してゆくしか方法はなさそうです。今の関係機関の体制では。
このブログを更新しつづけることだって、十分なアピールポイントになると考えているんですよね。だれか偉い人の目に止まって「おい、こいつ何とかしてやれ」みたいなドラマチックな展開とか(笑)

そうだ、小泉進次郎さんにメール送ってみよう。ダメモトだけど何もせず口をポカーンと開けて待っているよりはマシでしょう。

就農を目指して活動している皆さんは、どんな農地の探し方をしてるんだろうか。


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