ここは元々さとうきび畑だった場所。これから土を耕して、シマナーを植える準備をしましょうね。
「自動車の運転免許持ってる?」「トラクター運転してみる?」
と聞かれたので、もちろん二つ返事。
このトラクターは小型特殊自動車という区分で、普通自動車免許を持っていれば公道でも運転できるタイプ。
しかし僕は初めてのトラクターなので、畑の中だけで運転させてもらいました。
操縦席に座るとハンドルや計器類がこのように配置されています。見たところ普通自動車と同じような印象ですが、ハンドルの付け根まわりにはレバーが沢山付いています。
車両の前進・後退の切り替えや、車体後部に付いている作業機部分の昇降、前進・後退時の移動スピードを変速する物など、普通自動車とは全く違うレバーの種類に少し戸惑います。
足元には、左に1個、右に3個ものペダルが配置されています。
普段AT車に乗っている僕としては、もうこの時点で頭がちんぷんかんぷんになりそうです。
そしてなんと操縦席の椅子の下にまで!股間から手を伸ばして操作するためのシフトレバーも設置されていますね。
操縦席の左側には、主変速・副変速と書かれた2種類のレバー。
何の変速でしょうか。車両の移動速度?それとも作業機の回転速度?ここは操作していないので分かりません。
操縦席の右側には、作業機の高さ調節をおこなうための耕深調節レバーと、何に使うか分からない油圧レバー。
さらに後部には作業機のバランスを自動で調整できる機能の操作パネル。気になる「モンロー」ボタンは、椅子の下から風が吹き上げ僕のスカートが… ではなく、自動水平調整機構という、地面の凹凸による車両の傾きに関わらず作業機を水平に保ってくれる機能のようです。
僕が運転したのは1時間未満。その中で実際に操作したものは、この中からわずか数個のレバー・ハンドルのみ。すべての機能を使いこなそうと思った場合は何度も練習する必要がありそうですね。
運転前は「絶対エンストするはずよー」と言われていたのですが、華麗なクラッチさばきで一度もエンストすることなく作業することができました。エッヘン!
僕がトラクターを運転した箇所を見返してみると、うんうん、確かにちゃんと耕せていますね。
この土でどんなシマナーが育つのかとても楽しみです。