西原町役場産業課が開催する園芸セミナー「アスパラガス等視察研修会」に参加する機会があったので、行ってきました。
お誘いいただいたのは、僕が見習いでお世話になっている西原町の農業法人さん。いつも気にかけていただいて本当に感謝です。
沖縄でアスパラガス?と思われる方は多いでしょう。実は僕もその1人でした。
今まで寒冷地が主な産地だったアスパラガスですが、近年は九州地域でも栽培が盛んになり、沖縄県内の農産物直売所(読谷村のゆんた市場など)でも販売されるようになってきたのです。
さて、まず向かった先は、糸満市にある沖縄県農業研究センター。
ここでは、沖縄県内の土壌と農作物の研究、新品種の開発、効率的な栽培方法の確立などがおこなわれています。
最初に見たハウス内では、沖縄県内でよく見られる野草や作物などが植わっていました。
それぞれの鉢には灌水用の細いホースが配られており、ピンポイントで給水しているんでしょうね。
サクナ、ヨモギ、ネギ、松、その他色々な植物がこのハウス内で育てられており、様々な研究がおこなわれているんですね。
さて、今回の本題であるアスパラガスのハウスに移動してみましょう。
これが沖縄で栽培されているアスパラガスです。高さは180cmほどでしょうか。
ハウス内の温度は体感で33度ほど。沖縄の気温・気候でも元気に育っていることが見て取れますね。
フカフカの柔らかい土に植わっています。
ハウス栽培の場合、アスパラガスは株を1度植えれば同じ株で10年間は収穫できると言われています。
そしてこれは7年株だったかな?
アスパラガスの実は真っ赤で、直径は1cm未満の小さなもの。
食べられるかとの質問に対して、分からないとの回答でしたが、インターネットで調べてみると甘い味がするそう。ただし可食部は少なく、中には種がギッシリと詰まっているとの事です。
さて、次に向かったのは読谷村農業団地において、鉄骨ハウスでアスパラガスを栽培されている農家さんの圃場。
やはり、こちらでも沖縄の気候に負けず元気に育っていますね。
畝の両サイドに潅水チューブを敷き、葉に水がかからないように水を与えるのがポイントらしいです。
育て方や採算性など、色々と興味深いお話しを伺うことができましたが、農業初心者の僕としては視察研修会のすべてが勉強になる事ばかりで、ここに書ききることはできません。
栽培方法に限らず、農業に関する計画性や経済感覚を養ってゆかなければなりませんね。
読谷村の農業団地は台風に強い鉄骨ビニールハウスがズラリ!
こんな設備、個人レベルでは到底叶わないなぁ。