管理機とスコップで高畝づくりの作業

管理機で畝立て作業 就農準備・研修
就農準備・研修
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堆肥の鋤き込みが終わり、土壌の準備は万全です。次の作業はもっと畑らしくするために畝を作ってゆきましょう。

畝がない状態の真っ平らな畑

耕うん、畝立ての両機能を備えた管理機「うねっこ」で、全面積600坪のうちの半分、300坪に10本の畝を作ってゆきます。

管理機の呼び方について、農業を始めるまでは「耕うん機」とか「畝立て機」と思っていたのですが、農作業の様々なことがこの1台でできることから、諸々引っくるめて「管理機」と呼ばれているそうです。

管理機で畝立て作業

真っ直ぐに畝を作るためには、畑に棒を差し込み、そこにロープをピンと張って直線をつくり、それ沿って管理機を走らせる必要があります。
畝の幅をどれぐらいの太さにするかも事前に考えて置かなければならないのですが、農業素人の僕には幅を決定できる判断基準がゼロなため、とりあえず100cmほどで作ることにしました。
 

ご存知のとおり、管理機は鉄の爪を土の中で強力に回転し、土を動かしてゆきます。
この回転部分にロープを巻き込んでしまうとロープが切れるどころか、回転軸にまでロープが絡まってしまい機械の故障につながります。
僕はこの作業で2回もロープを巻き込んでしまい、その都度慌てて手元のキルスイッチでエンジン停止。すぐに対応できたので回転軸に深く絡まることもなく事無きを得たのですが、内心はもうドキドキです。

管理機を通した畝間をスコップでさらに深く

「この土地は水はけが良くないよ」と事前に聞いていました。
水はけが悪いと作物に様々な悪影響が出てきます。
・根が水浸しになり腐ってしまう。
・水たまりにカビ類が繁殖し、そのカビが作物の葉に伝染し「べと病」になってしまう。
などです。
なので管理機を通したあとの柔らかい土をスコップで持ち上げ、畝に盛ってゆくことにしました。いわゆる高畝(たかうね)をつくる作業です。
畑のこんもりした部分を高くすることで、雨水を畝間に排水し、土壌中に水がたまりにくい、水はけの良い畑にすることができるのです。

水はけの悪い畑なのでスコップで高畝を作る

しかしこの作業が大変で大変で…、腰が痛くて痛くて…。
平均して25mの畝を10本ぶん、高畝にするために6日間、合計19時間を要しました。そして体重は3kgほど痩せたと思います。

スコップで高畝をつくったあと

畝間を掘って高畝をつくり、綺麗になったでしょ。
高さ20cmほどの畝ができたのですが、みなさん「高っ!」との反応。もし今回作った畝が高すぎたとしても、きっとこの経験が今後の農業に活かせることでしょう。


研修中の身ですので、失敗してもタダ。損失はゼロです。受入先の方も「結果は何でもいいから、とりあえず経験してみなきゃ分からないよ」と言ってくれているので、そのお言葉に甘えさせていただきましょうね。
今のうちに多くの失敗体験を重ねて今後に繋げてゆければ良いのだ。これでいーのだ。
(失敗前提のちょっとネガティブな気持ち)

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