ポップコーン用トウモロコシ、イエローポップの植付けと成長記録

イエローポップ出穂 就農準備・研修
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一般的に食卓へ上がってくるトウモロコシとポップコーン用のトウモロコシでは、品種が違うことをご存知でしょうか?
ざっくり言うと、食卓用はスイートコーンと呼ばれている甘味種で、ポップコーン用は皮が固い爆裂種です。今回は爆裂種のイエローポップの植付けと成長の記録を書いてゆきます。

播種から1ヶ月後、鶏糞ペレットを追肥

株間30cm、条間50cmほどの密度で、1穴につき3粒ずつ播種したイエローポップが発芽し、播種から通算42日が経過したころの成長具合です。条間に撒かれているペレット状のものは鶏糞堆肥です。

強風で倒れたイエローポップの若木

播種から通算57日ごろ、強風が続いて倒れてしまいました。根が少し露出していますね。
このままでは作物に良くないので、手で起こして土寄せしてあげる必要がありそうです。

強風で倒れたイエローポップの若木を起こして土寄せ

手で1本ずつ起こし、土寄せして根を隠してあげました。このとき茎や根に傷を付けてしまうと今後の成長に悪影響が出るので、そっと丁寧に作業してあげる必要があります。

イエローポップの条間を中耕し、そこにヘアリーベッチをばら蒔き

ついでに条間を中耕し、土中に十分な酸素が送り込まれるようにしました。
さらにここにヘアリーベッチを播種したので、畝の被覆効果による保湿効果と雑草抑制を期待したいところですが、効果のほどやいかに。

1株から2本発芽したイエローポップ

播種から通算73日が経過したころ、成長が安定してきたので間引きを実施します。
写真のように、1株から複数本生えてきているものを、1株1本になるよう勢いの強いものだけを残し、あとは切ってしまいます。

1株1本になるよう間引きしたイエローポップ

どちらの株を残すか悩ましいところですが、エイヤッとその場の勢いで切り進めてゆきます。優柔不断にいつまでも間引きしないままでいると、今後の成長に影響してきますからね。

イエローポップ出穂

播種から通算92日が経過したころ、出穂を確認しました。やっとトウモロコシらしい姿を見せてくれたのでホッとしているのですが、このあと問題が発生しちゃいます…。

タイワンキドクガの食害にあうイエローポップ

出穂から2日後、播種から通算94日ごろのことですが、茎が折れてしまった株を見つけたのです。
折れた部分をよーく見ると、タイワンキドクガの幼虫が…。
タイワンキドクガの幼虫は本当に厄介な生き物で、作物を食い荒らすほか、作業者の僕たちを毒毛で刺し、痛痒い蕁麻疹のようなアレルギー反応を起こさせるのです。そのため、この毛虫を見つけては棒で払い落とし、ゴメンナサイをしています。
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しかし悪いニュースだけではありません。
益虫として人気のある、そして見た目がとても可愛いテントウムシを3種類確認できました。トウモロコシの茎から分泌される甘い汁を求めてやって来るのでしょうね。

ヒメカメノコテントウが交尾。イエローポップにて

ヒメカメノコテントウの結婚式。イエローポップを植えている畝には、この子が一番多く生息しています。

ハイイロテントウ。イエローポップにて

ハイイロテントウ。住宅地ではなかなか見かけない種類のテントウムシですが、この畑には沢山生息しています。この種はもともと日本にはいなかったらしく、アメリカー(米軍)の資材に紛れて沖縄に入ってきたとのこと。模様がハートになっていて可愛いやつです。

ナナホシテントウ。イエローポップにて

もちろんナナホシテントウも生息しています。
トウモロコシにアブラムシは居ないように見えるので、食事をするというより糖分を補給しに来ているのでしょう。

畑をしていると農作物の成長や雑草管理だけに気を取られがちですが、こうして昆虫の様子を伺うことで、人間には見えない情報を教えてくれる気がするので、今後も昆虫たちの行動をじっくり観察してゆこうと思います。

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