ヨーグルトや納豆などの馴染みのある食べ物で液体肥料が作れます。しかも通常では数週間かけて作るものを、ヨーグルトーメーカーではたった1日で作れるというから驚き。僕もえひめAI-2作ってみたので、その過程を解説します。
レシピは様々なサイトで紹介されているものと「ほぼ」同じなのですが、家にあった材料の都合上、少しだけ変化を加えています。ご承知置きくださいませ。
えひめAI-2を1日で作る材料と機材
材料
- 納豆、1粒
- ドライイースト、3g (レシピでは2g)
- ヨーグルト、25g (今回はたまたまR-1ヨーグルトを使用)
- 黒糖、25g (一般的には上白糖を使用する)
- 水道水、450ml
本来のレシピとは違う内容で作る理由は、あとで説明しましょうね。
必要機材
- ヨーグルトメーカー
- 培養に使う容器
つくる工程
水以外の材料を容器にすべて投入します。
水を入れて撹拌します。いちどに全ての水を入れてしまうと材料にダマができてしまうので、撹拌しながら水を少しずつ入れてゆくと上手に混ぜることができますよ。
ヨーグルトメーカーを、温度35℃、タイマー24時間にセットすれば、あとは寝て待ちましょう。途中、混ぜる必要はありません。
そうそう、容器の中ではアルコール発酵がおこなわれるので二酸化炭素が発生します。材料を入れた内容器のフタをきっちり閉めると破裂しちゃうので、この緑のフタはガスが逃げるよう軽く乗せる程度にしましょう。ヨーグルティア本体のフタは乗せ置くだけの仕様ですので、普段通りに閉めても構いません。
24時間後、えひめAI-2が完成しました。
出来上がった液体を、コーラなどの炭酸飲料が入っていたペットボトル容器に入れ替えます。沈殿しているオリは捨ててしまっても構いませんが、栄養満点で有機資材としても使えるようです。
炭酸飲料のペットボトルを指定する理由として、ヨーグルトメーカー内での発酵で二酸化炭素の発生は落ち着いていると思われますが、今後万が一にも二酸化炭素が発生してしまっても炭酸飲料のペットボトルはある程度圧力に耐えることができるからです。
圧力に強いからと言って放置すると破裂の危険があるので、マメにフタを緩めてはガス抜きの確認をしてくださいね。
また、お茶などの非炭酸の飲料が入っていたペットボトルは圧力に弱いので簡単に破裂してしまう危険があります。使用は控えましょう。
あとは数10倍から1000倍ほどに希釈して、葉面散布などに使用します。
本来のレシピと少し違う方法でえひめAI-2を作った理由
なぜドライイーストを2gではなく3gにしたのか
その理由は、ドライイースト1包が3g入りだったから。2g取り分けることが面倒だったのです。
ドライイーストとは酵母菌であり、糖をアルコールと二酸化炭素に分解(アルコール発酵)する働きがあります。ドライイーストを1g多くしたところで、アルコール発酵の速度が早くなるだけでしょ?と勝手に解釈して、楽な方法を取ったのでした。
しかし次回はキチンと2gで作成して、今回との比較をおこなう必要がありますね。
なぜヨーグルトをR-1にしたのか
我が家では日々ヨーグルティアというヨーグルトーメーカーを使って、ヨーグルトを家で作っています。言い方を変えると、家で乳酸菌を培養しているのです。
R-1ヨーグルトって聞いたことありませんか?R-1乳酸菌で牛乳を発酵させたヨーグルトのことで、具体的にはスーパーマーケットで販売されている「明治プロピオヨーグルトR-1」のこと。1個112g入りで136円(税込)とヨーグルトの中ではかなりの高級品です。
ヨーグルトの乳酸菌はパックの中でも生きているので、これをさらに家で培養してヨーグルトを作ることで高級なR-1乳酸菌のヨーグルトをお手軽に楽しめるというライフハック!!
これを液肥の材料に使用しました。
なぜ上白糖ではなく黒糖なのか
我が家では上白糖を使用する文化がなく、その代わりに沖縄県産の黒糖を常備しています。西原町にはサトウキビ畑が沢山あることですし、地元産の黒砂糖を使用したいですからね。
黒糖とはサトウキビの絞り汁を煮詰めたもの。砂糖の成分(炭水化物)以外にミネラルやタンパク質が含まれます。
一方で上白糖とは、サトウキビの絞り汁を様々な工程を経て不純物を取り除き、純粋な砂糖の成分(炭水化物)だけを取り出したもの。
上白糖から見ると黒糖のミネラル分が不純物として見られてしまいがちですが、このミネラル分が乳酸菌のエサとなり、乳酸菌の増殖につながると良いなと期待しています。
なぜタニカ電器純正の容器を使用しなかったか
えひめAI-2は納豆菌も培養することになります。納豆菌は煮沸しても死なない、生命力がとても強い性質を持っています。
ヨーグルトをつくる容器に納豆菌を入れてしまうと、乳酸菌培養の際に容器に残っていた納豆菌をも培養してしまいますよね。
納豆菌は食味や食感に影響してくるので、ヨーグルト製造とは別の容器でおこなう必要があるのです。
という事は、えひめAI-2をつくった容器を自家製納豆の容器として兼用とすれば良いのですよね。どうせなら自分の畑で豆を育てて納豆に仕上げたいところです。僕は小粒納豆が好きなので、レンズ豆を栽培してみると今までとは違った面白い納豆に仕上がるかも知れません。
美肌効果にも良いとされるえひめAI-2
乳酸菌といえば美肌効果。このえひめAI-2にも美肌効果があるのでは?と思い「えひめAI-2 美肌」で検索すると、やはり肌に使っている人が出るわ出るわ。
僕も試しに、風呂上がりの化粧水代わりにえひめAI-2原液を使いはじめてみましたが、現在のところ効果の程はよく分かりません。数週間使い続けないと結果が見えてこないのでしょう。
農作業で紫外線に疲れた肌をえひめAI-2で癒やすことができたならば、もう怖いものナシですね!