かねてからサツマイモの栽培をしたいなーと考えていたのです。その理由は我が子に与える「おやつ」。
現在2歳になる子。離乳した幼児って栄養補給の観点から日々の食事以外に間食のおやつが必要になってきます。しかしスナック菓子などの既成品はあまり与えたくありません(現実には既成品のおやつにかなり頼っていますが)。
既成品がイヤならば自家製のおやつを作らなければなりませんが、そこで活躍するのがサツマイモなのです。
サツマイモのおやつと言えば甘くてホクホクの石焼き芋は子供も大好きで、最近ではスーパーマーケットで焼きたてが買えるようになりましたよね。次に、噛みごたえが強く顎の筋肉を鍛える干し芋。しっかり噛む練習になります。
つまりサツマイモの加工食品が子のおやつにピッタリ。
サツマイモの栽培品種はべにはるかに決定
サツマイモの中でも特に甘みが強い品種である「べにはるか」を、僕は育ててみたかったのです。
この「べにはるか」は焼き芋や干し芋の原材料となっている品種で、蜜のように甘くとろける芋なんですよね。ウチの坊もこの甘い芋が大好きなのですが、これら焼き芋や干し芋って決して安い買い物ではなく、他の食品と比較して気軽買える金額ではありません。中国産サツマイモを原料としている商品でさえ高い印象を持っています。
じゃあ坊のために畑でサツマイモを作ってあげよう。そして僕と同じ思いを持っている家庭の方々にも食べてもらおうという思いで、栽培を開始したのです。
鹿児島県からバイオ苗を購入
沖縄県内で「べにはるか」の苗をまとめて購入することは難しいので、鹿児島の種苗店からバイオ苗を300本取り寄せました。
バイオ苗とは、無菌室で培養されたウィルスに感染していない苗のこと。圃場で栽培していると必然的に何らかの菌やウィルスと接しながら成長してゆくものですが、場合によっては作物の成長や味・外観に悪い影響を及ぼすウィルスもあります。
このリスクを最小限に抑えるため、バイオ苗を購入したのです。
ダンボールで1箱に150本入り。計2箱が鹿児島から送られてきました。カメムシも同梱されていたのですが、彼ははるばる鹿児島から船に乗って来たんだなと思うと、ちょっと優しい気持ちになります。
そしてこれがサツマイモ「べにはるか」の苗です。
虫食いや変色している箇所があったりと少し元気が無さそうに見える苗ですが、ちゃんと活着して成長してくれるのでしょうか。経験が無いぶん不安だけしかありません。
苗が50本ずつ束になってビニールひもで結ばれています。苗の向きと長さが均一で、とても取り扱いやすい状態であることが分かりますね。
丁寧に苗を用意していただき、鹿児島の育苗店さんに感謝です。
べにはるかの苗を植付け開始
よく見ると苗の節から発根していますね。これは高い活着率が期待できそうです。
この苗をインターネットで見た「水平植え」という方法で定植してゆくのですが、「本当にこの方法で良いのか…」という不安を抱きながら植え進めてゆきます。
経験が一切無いので、成否の判断さえできないですから…。
300株を定植後、植えたばかりの畝を見返すと愕然としました。さっき植えた苗がシナシナに萎れちゃっているものですから。定植後に水をたっぷりと与え数日間様子を見てみましたが、回復の兆候はナシ。だんだん葉が茶色く枯れてゆくのです。
この写真をネタ感覚でInstagramに投稿すると、「大丈夫だよー。こんなもんだよー。」とのアドバイスをいただけました。
Instagram等のSNSは農業の情報収集に便利
僕のInstagramの使い方としては農業をされている方を沢山フォローし、いま植えている物・いま育てている物・持っている機械・梱包の仕方などの写真を見て学んでいます。
農業者の探し方は、検索で「#農業」や「#畑」などのタグキーワードで検索すると良いでしょうね。